経済や社会への打撃を最も小さくし、効果的にコロナ感染拡大封じ込め対応をしている国や地域の「レジリエンス(耐性)ランキング」のトップで知られているニュージーランドについて、最新留学情報をまとめました。
ニュージーランドの留学状況
昨年10月7日に二度目のレベル1に引き下げられて以来、新規感染者数は低いままの状態を保ってきました。
その後2021年1月末にノースランドで国内感染症例が確認され、南アフリカの変異種であることが判明しましたが、アラートレベルには変更はなく日常生活に規制はありません。
しかし留学に関しては厳しい状況にあり、ニュージーランド政府は日本を含む海外からの入国禁止措置を講じている上、学生ビザを含むニュージーランドへのビザ申請受付を2021年5月まで停止すると発表しています。
例外措置として、昨年の11月には250人の大学院レベルの留学生の入国を許可していましたが、2021年1月には留学生のニュージーランドへの入国に関して新たに1,000人の大学学士(Bachelor’s Degree)以上の資格を取得中、または取得していた留学生の入国を2021年4月から許可することを発表しました。
ニュージーランドに入国できるのは、ニュージーランド国籍保持者とその家族、2020年に有効な学生ビザを取得済みの修士・博士課程の学生や永住権所持者等ですが、入国後の14日間の自己隔離が義務付けられています。
また、入国時の自主隔離施設利用が有料となっており、大人1名がNZ$3,100、同伴者を含む場合は人数や年齢に応じ加算されます。
このような状況から、語学留学等で今すぐにニュージーランドへ渡航するのは困難と言えるでしょう。
ワーキングホリデー
2020年12月20日より、ワーキングホリデービザの有効期限が6ヵ月間延長されています。全ての業種において就労できるほか、就労可能時間も緩和されましたので、現在ニュージーランドに滞在していて且つワーキングホリデービザの有効期限が2020年10月1日から2021年3月31日までの方は、自動的に半年間のSSEビザ(Supplementary Seasonal Employment Visa)が与えられています。
学生ビザ同様、ニュージーランド政府は2021年5月まではワーキングホリデーの申請も受け付けないことがほぼ確定しています。
学校の状況
ニュージーランド国内の語学学校や大学は対面式授業を再開しています。また、海外の学生向けにオンライン授業を開講していますので、日本からの参加も可能です。以下はニュージーランドの語学学校の開講状況の一例です。
CCEL Christchurch
カンタベリー大学(クライストチャーチ)のキャンパス内にある語学学校です。昨年5月より対面式授業を再開しています。
Kaplan Auckland
世界6ヵ国にある語学学校のオークランド校です。授業は対面式で行われ、時間帯をずらして接触の少ない工夫をしています。オンライン留学の対応も可能です。
The University of Auckland – ELA
オークランド大学付属の語学学校です。オークランド大学への進学希望者や一般英語を履修する学生に人気で、オンライン授業も可能です。
ワクチンが広まりつつある今日ですが、依然としてコロナ収束の見通しは立っていません。最近では、海外の学校の現地授業にオンラインで参加する「ハイブリッド」授業についても聞かれるようになってきました。アクティビティもオンラインで提供されており、学生の学習経験を効果的で豊かなものにするために各学校は最大限の工夫と努力をしています。
留学生の渡航情報に関しての情報は、随時更新してまいります。