IELTSと試験対策について

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スタディアブロード公式
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IELTSはTOEFL同様、アメリカやイギリスなどへの留学に必要な英語力の証明をはじめ、イギリス・カナダ・オーストラリアなどへの海外移住申請に利用されているテストです。受験者数は年間350万人以上にのぼります。

IELTSの公平性と高い信頼性及び基準は世界中で信頼されており、国籍・文化的背景・性別・特別措置が必要か否かにかかわらず、すべての受験者に公平であると認識されています。

IELTSについて

IELTSは開発国であるイギリスをはじめ、アメリカ・アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド等、140カ国10,000以上の高等教育機関で認められています。アメリカは以前はTOEFLのスコアが必須とされていましたが、近年ではアイビーリーグの大学をはじめIELTSスコアを入学審査の際に採用する教育機関が3,000を超え、英語力証明のグローバルスタンダードテストとして受験者が増え続けています。

また、イギリスのビザ申請者向けに、2021年4月の試験よりIELTS for UKVIおよびIELTS Life Skillsの実施が開始します。
‍IELTS for UKVIとは、英国(イギリス)へのビザ申請に必要な英語能力証明テストの1つとして英国政府から正式に認可された試験であり、英国への留学や就労の際のビザ申請に使用することができるテストです。
IELTS Life Skillsは、英国ビザ申請者が入国管理審査においてスピーキング・リスニングの英語力をCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で示されるA1もしくはB1レベルであることを証明するためのテストです。

IELTSの特徴

一対一のスピーキングテスト

IELTSテストのスピーキング試験は面接官との対面式を採用しています。顔を合わせてのスピーキングテストは、英語でのコミュニケーション力を試す最も効果的で自然な方法です。

ペーパーテスト

紙と鉛筆を使うテストは日本人にとっては馴染みがあり、受けやすいのが特徴です。

試験時間

IELTSの試験時間は約2時間45分です。これに対し、TOEFLの試験は約4時間から4時間30分かかります。
ライティング、リーディング、リスニングの筆記テストは同日に実施されます。各セクションの間に休憩時間はありません。スピーキングテストは筆記テストの前後6日以内に行われます(同日の会場もあり)ので、お申込みの前に必ずテストスケジュールを確認することをおすすめします。

テスト内容

IELTSには「アカデミックモジュール」と「ジェネラルトレーニングモジュール」の2種類のテストがあります。
目的に合わせて、どちらかを選ぶことができます。

アカデミックモジュールは、受験者の英語力が英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するテストです。
ジェネラルトレーニングモジュールは英語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア・カナダ・ニュージーランドへの移住申請をされる方のためのテストです。

試験は通常ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの順序で行われます。
リーディングとライティングに関しては、アカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールで出題内容が異なります。

ライティング:
IELTSのライティングの問題数は2問です。
Task1では、特定のグラフや表、地図、またはフローチャート等に応じて、少なくとも150語の要約を書く必要があります。客観的にデータを分析したり、情報を説明したりすることが求められます。
Task2では、最低でも250語を書く必要があります。与えられたトピックに対し、意見を述べ立証し、トピックを議論および要約する能力がテストされます。多くの場合、トピックに対し「agree or disagree」を述べさせる問題が頻出されます。

リーディング:
IELTSのリーディングはTOEFLよりも長文を読まなければいけないため、速読および読解スキルが求められると言われています。

リスニング:
TOEFLはアメリカ英語が用いられていますが、IELTSはイギリス英語を中心とした様々な国のアクセントが用いられていることが特徴です。

IELTSは放送される英文を聞きながら図や文章の一部分を穴埋めする形式の問題が多い傾向にあります。
問題が流れる前に設問の内容を確認したり、問題の合間に解答を確認したりできる時間があることもIELTS試験の特徴です。

スピーキング:
TOEFLのスピーキング試験はコンピュータに向かって話した内容を録音する形式ですが、IELTSは面接官と対面式のスピーキングテストです。質問が聞き取れなかったら聞き返すことも可能です。

TOEFLにはリーディングやリスニングの後に、その内容に関してスピーキングで解答をする複合問題もあるため、IELTSのほうが難易度は低めといえます。

採点と結果

テスト結果は1.0から9.0のバンドスコアで示されます。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パートごとの英語力がバンドスコアで示される他に、総合評価としてオーバーオールバンドスコアが与えられます。

入学・受入条件はそれぞれの教育機関によって異なり、特定のパートでの最低得点を設けているところもあります。
一般的な大学はオーバーオールバンドスコア6.0から6.5を入学基準としていますが、出願先の条件を必ず確認してください。

IELTS公式の成績証明書には、総合評価としてのオーバーオール・バンドスコアと各パートそれぞれのバンドスコアが表示されます。スコアは筆記テスト実施日より2年間有効です。試験結果は通常筆記テストから13日後の13:00にマイページにて確認が可能ですが、オンラインのスコアはあくまでも点数確認用としての表示であるため、公的には利用できません。
教育機関へ提出の際は、公式の成績証明書が必要です。

海外のIELTS試験対策コース

自分で勉強をしていても思うようにスコアが上がらない、または安くはない受験料を払って頻繁に受けているのにどうしてもスピーキングやリスニングが伸びないという方は、海外の語学学校でIELTSの対策コースを受講することをおすすめします。

語学学校によって基準は異なりますが、受講に際し中級程度の英語レベルが必要となる場合が多いです。
IELTS対策のコースを持つスクールに通学するメリットは、スコアアップに向けた攻略法と効率的な学習方法をIELTS専門の指導員から伝授してもらうことができ、毎週の練習テストや本番と同じ形式の模擬テストを受けるのでテスト形式に慣れ、成果を出すためのサポートが得られることです。
IELTS対策コースの講師の中には、実際に試験時に監督として働いている講師もいるので、貴重なアドバイスやヒントをもらうことができるのも魅力です。

また、公式試験会場になっている語学学校であれば、本番にいつも通い慣れた学校で受験することができ、リラックスして試験に臨むこともできるでしょう。

IELTS対策におすすめの語学学校(※試験会場)

カナダ
ILSC Vancouver
ILSC Toronto
ILAC Vancouver※
ILAC Toronto※

ニューヨーク
Zoni Manhattan
ILSC New York※
ELS Language Centers Manhattan※

ロンドン
International House London
Eurocentres Central London※

アイルランド
Centre of English Studies – Dublin※
Cork English College

ニュージーランド
The University of Auckland
Kaplan Auckland

オーストラリア
Lloyds International College
Griffith University

IELTSのまとめ

IELTSは日本国内での大学入試でも採用が広がってきており、日本でもその信頼性と通用性の高さが証明されています。
筆記式のペーパーテストであることや対面式のスピーキングテストという点に加え、試験時間も短いこと等から人気はますます高まっています。

スコアが思うように伸びない時は、海外の語学学校に留学して集中的に対策コースを受講することを検討すると良いかもしれません。
スコアアップに必要な時間は受講開始時の英語レベルや留学中の勉強量により大きく変わりますが、それでも独学と比べて効率的に試験準備に取り組むことができ、海外生活を通して日常的に英語に触れられるというメリットもあります。

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