全員留学制度のある大学

全員留学制度のある大学

スタディアブロード公式
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これまでも海外留学を必須としている大学等は日本にいくつかありましたが、大学のグローバル化に伴い学部や学科の「全員留学」が増加し、留学制度の充実を図る大学が増えてきました。

いずれも留学費用や単位取得、留学生活全体のサポートがあり、学生が安心して留学先で学べるシステムが整っています。
以下に、全員留学の制度がある大学をいくつかご紹介します。

国際教養大学(全学)

全学生に1年間の海外留学が義務付けられています。海外50カ国・地域の200の提携大学との交換留学制度により、授業料は相互免除(一部の大学を除く。住居費、食費、渡航費、保険料などは学生負担)。単なる語学の修得ではなく、留学先の大学で専門課程を学び、単位を修得することを目的としています。興味のある分野や将来の夢を考慮しながら留学先大学で履修する科目を決定します。所定の成績を修めることで卒業に必要な単位として認定されますので、留学期間を含めても4年間で卒業することが可能です。

千葉大学(全学)

「千葉大学グローバル人材育成 ENGINE」(グローバル人材育成戦略を拡大展開するプラン)の柱として、国立総合大学では初となる「学部・大学院生の全員留学」を掲げ留学を必修化しています。夏季・春季休業中に行くことができる2週間程度の短期留学プログラムを基本としており、留学先の授業料は全額大学が支払います(大学が独自に実施する留学プログラムの場合)。
航空賃や宿泊費は原則学生の負担となりますが、費用の一部は大学が用意する留学奨学金で対応します。1年次からの留学も可能です。

九州大学(共創学部)

学部の設立コンセプトである「共創」を実現するために必要な姿勢や能力の1つである国際コミュニケーション力を培う経験科目として、30ヶ国・地域の129協定校および6ヶ国・地域の共創学部部局間協定校14校への一定期間の留学等が必須となっています。
共創学部生対象の「海外留学等に係る経済支援」制度を設けており、支援内容は留学準備金として一律15万円(渡航費用やビザ取得費用、危機管理及び保険のための費用などを補助)と毎月1万-5万円の奨学金があります。

早稲田大学(国際教養学部)

国際教養学部では学部での共通言語が英語であり、ほぼ全ての講義科目が英語で行われています。Study Plan1(SP1、日本語が母語の学生)の学生は1年間の海外留学が必修となっています。留学先は英語圏・非英語圏に限らず、自由に地域・国を選ぶことができます。留学プログラムは早稲田大学が協定を締結しているプログラム(早稲田大学派遣留学プログラム)と、国際教養学部が協定を締結しているプログラム(SILS箇所間協定)の2つに分類されます。早稲田大学派遣留学プログラムには、国際教養学部生だけでなくすべての早稲田大学生が参加することができます。一方SILS箇所間協定は、国際教養学部生だけが参加できるプログラムです。
早稲田大学留学センターによる留学プログラムは内容・特徴により以下の3つに分類されます。
1.Double Degree Programs(DD)
2.Exchange Programs(EX)
3.Customized Study Programs(CS)

同志社大学(グローバル・コミュニケーション学部)

英語コースと中国語コースの全学生は、それぞれの言語圏の大学において1年間の留学を体験。
現地での学びを通して、極めて高い外国語運用能力の習得と異文化理解の深化を目指します。留学先大学の授業料は同志社大学への授業料から一部充当され、差額を支払います。渡航費・滞在費とは別に、現地交通費・教材費・任意のレクリエーション費用等の費用が必要です。

近畿大学(国際学部)

グローバル専攻と東アジア専攻、どちらの学生も1年次後期から1年間留学プログラムに参加します。留学前の半年間は近畿大学で徹底的に語学を磨き、留学セミナーなどを通して海外での1年間の留学を準備します。どちらの専攻も留学先での履修科目が卒業単位として認定されるため4年間での卒業が可能。留学期間中は近畿大学の学費が免除されます。
学生の留学中は留学先教育機関の教員や留学生サポートスタッフが学業面や生活面の悩みに寄り添うため、学生や保護者が利用できる24時間サポートデスクがあります。

創価大学(国際教養学部)

国際教養学部では全員が5つの提携留学先で1セメスターの海外留学生活を経験します。海外生活の中で生きた英語力、異文化理解力、基礎学習能力を修得し「世界で生き抜く力」の必要性を肌で感じます。
留学中の現地大学の授業料は、創価大学の学費を支払うことで免除となります。また、渡航にかかる往復航空券代、海外傷害保険料も大学が負担します。それ以外の費用(ビザ代、寮費・ホームステイ費、現地大学健康保険費、食費、交通費等)はすべて学生の自己負担となります。

専修大学(国際コミュニケーション学部)

異文化コミュニケーション学科では、言語や文化の多様性に深い理解を持ち、複数言語によるコミュニケーション能力を発揮して国際社会に貢献できる人材の育成を目指します。全員留学による語学力の充実と異文化体験は2年次前期に行われます。留学先は英語圏だけでなく、中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語各圏の多彩な留学先を用意しています。
帰国後、留学中に修得した科目の単位認定が行われます(※学部・学科、学年ごとに取り扱いが異なります)ので、休学せずに4年間で卒業も可能です。留学費用については、専修大学国際交流センタースタディアブロード・ファイナンシャルサポート制度(SAFS)があり、すべての留学プログラムに対して大学が補助、また交換留学プログラムでは留学先大学の正規授業料が免除となります。そのため専修大学と留学先大学の双方に学費を二重払いする必要はありません。

明治学院大学(法学部)

グローバル法学科では、全員が英語圏に留学、世界で実践的に英語・法律・文化を学びます。
留学を必修とした英語教育が特徴で、2年次秋学期に全員が英語圏の協定校に留学します。安心して留学に臨むため入学直後から準備講座を開講。留学先では現地の法律を英語で学び、人々と触れ合う中で異文化を体験することによってグローバルな視野を持った法的な解決能力やコミュニケーション能力、異文化理解力を実践的に養います。
留学先はアメリカ、オーストラリア、カナダ、アイルランド、イギリスの5ヶ国です。
留学費用については、返還不要の給付型奨学金として『カリキュラム留学生奨学金』制度があります。給付金額は25万円です。

城西国際大学(観光学部)

観光学部では、世界の観光を学ぶことを目的に世界遺産を体験する1年次海外研修を実施しています。研修内容はマレーシア世界遺産研修またはフランス観光研修です。1年生の早い時期に異文化を体験し、随一の観光立国で観光を学び、観光や語学への興味を高めます。
なお、ハワイ、ハンガリーや台湾などでの海外研修も行っています。
留学費用については、2019年度は独立行政法人日本学生支援機構(略称 JASSO)の「2019年度海外留学支援制度(協定派遣 短期研修・研究型)」に、全学部で24プログラムが採択されました。この奨学金は返還不要です。

まとめ

海外の大学できちんと単位を取ることが条件ではありますが、休学をすることなく日本と海外の両方で大学生活を経験したい方は、大学在学中の留学を支援している大学を調べることをおすすめします。
留学の目的も大学や学部・学科によって異なりますが、留学を必須とするこれらの大学や学部・学科は入学試験においても英語力を重視する傾向にあります。また、入学後の留学準備の際にも英語等の資格やスコアを求められる場合もあるため、普段から語学力を磨いて準備をしておくことが大切です。

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