TOEFLは、アメリカをはじめ世界150カ国で英語を母語としない人々の英語能力を測るテストとして、入学や奨学金・卒業の基準等に幅広く利用されています。1964年にアメリカの非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されて以来、これまでに3,500万人以上が受験しています。
TOEFL iBTのスコアは海外の大学や短期大学の受験に役立ちますが、最近では日本国内でも大学の一般入学試験や単位認定においてTOEFL iBTテストのスコアを活用する大学が増加しています。また、国際科を設けている一部の高校でも、学生のレベルチェックとしてTOEFL試験を課している学校もあります。
テストはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングから構成されていて、各30点の配分となっています。最高得点は120点です。
TOEFLは留学を前提として作られているため、アメリカの文化や歴史、科学やキャンパスライフ等に関するテーマが多くなっており、就職を主な目的としたTOEICとは全く違う試験内容となっています。
特に海外大学留学の場合は、入学条件にTOEFLやIELTSのスコアが設けられていることがほとんどです。
4年制大学の場合、求められるスコアの目安は80点、最低でも61点は必要です。ハーバードやコロンビア、スタンフォードなどの最難関大学に入学するためには、最低でも100点以上が必要となります。大学院ではさらに高いスコアの110点以上が求められることもあります。
少しでも短い期間で効率よくスコアをアップしたい方は、海外の語学学校のTOEFLコースを受講することをおすすめします。
スコアアップに必要な時間は受講開始時の英語レベルや留学中の勉強量により大きく変わりますが、それでも独学と比べて効率的に試験準備に取り組むことができ、海外生活を通して日常的に英語に触れられるというメリットもあります。
語学学校では4週間が最低申込期間となっている学校が多くありますので、スコアアップの目標の大小に拘らず、効果を出すためには最低でも4週間は集中的に勉強をすることがおすすめです。
TOEFLコースがある語学学校
アメリカやカナダ、オーストラリアなどの英語圏にはTOEFLの専門コースを提供している語学学校があります。アメリカはTOEFLが開発された国でもあるため、TOEFL対策コースを提供している語学学校が多くあります。
以下におすすめの学校をご紹介します。
レナートニューヨーク:
1クラス12名以下の少人数制で、しっかり語学力を身に付けられるマンハッタンの語学学校。
週20レッスンコースの「TOEFLサクセス」コースは学生ビザが必要です。毎週の練習テストでスコアアップを確実にします。
最低受講週数は4週からです。
LSIトロント・LSIバンクーバー・LSIニューヨーク・LSIボストン・LSIサンフランシスコ・LSIサンディエゴ各校:
世界15ヵ国で40以上のセンターを展開している大規模な語学学校。
LSIではインテンシブコースの午後の選択レッスンとして、週10レッスンのTOEFL試験準備レッスンを受講できます。中級レベル以上が対象です。
TLAザ・ランゲージ・アカデミー:
ランゲージトラベル誌に選出されたフロリダ州フォートローダーデールの優良語学学校です。
中級レベル以上が対象で、最低受講期間は4週間です。
まとめ
定期的にTOEFLを受験して毎回の進捗をチェックすることで、伸びている分野や苦手な分野を可視化できるので勉強の予定や目標を立てやすくなります。TOEFLの専門知識を持った講師から集中的に指導を受けることで、苦手な分野やTOEFL試験の頻出テーマへの対策も可能になります。
今までにTOEFLを受験したことがない方は、留学前に一度でも試験を受けておきましょう。現状を把握し、自身の苦手分野を知ることで目標とすべきスコアや改善すべき課題がはっきりとします。