シアトルはアメリカ西海岸北部ワシントン州の最大の都市であり、人口の多さでは全米18位(約75万人・2019年調査)の街です。
美しい山と水に囲まれた緑豊かなシアトルは「エメラルドシティ」の別名を持ち、アウトドアアクティビティやスポーツ、エンターテインメントも盛んで、治安の良さや住環境・交通の利便性等が高く評価されています。
IT都市としても発展を遂げており、eコマースやソフトウェアをはじめ、数多くのIT企業が集まっています。グローバル企業やスタートアップが集まる、オープンで刷新的な環境が魅力の都市とも言えます。
シアトルは地理的にも日本から比較的近く、東京から直行便で約9時間と便利です。
留学先としても一定の人気があるシアトルでの留学についてまとめます。
シアトル留学の特徴
気候
シアトルは北海道より北に位置するものの、気候は温暖で夏の平均最高気温は24度でカラッとしています。
エアコンが必要になることはありません。冬の平均最低気温は2度で、雪は滅多に降りません。
シアトルと聞くと、雨を思い浮かべる方がいるかもしれません。シアトルで雨の日が多いのは冬の季節ですが、強い雨はあまり降りません。
短期の留学であれば夏の時期を選ぶのがおすすめですが、長期留学の場合は雨の続く冬を経験することになります。
そんな時は音楽イベントやスポーツ観戦などに出かけたり、シアトル名物のシーフードやシアトル文化であるカフェでの時間を楽しむ等、上手に気分転換をするのがおすすめです。
シアトルの街
シアトルの街は非常にコンパクトです。
公共交通機関も充実しているため、通学や通勤で困ることはありません。買い物も住宅街も学校もまとまっているので、遠い郊外のホームステイから長時間かけて通学する必要はありません。
街の治安は良好です。ワシントン州全体でみると、窃盗や暴力事件も全米平均より低くなっています。それでも日本に比べると犯罪率は高いので、気を緩めずに生活をすることが必要です。
日本の食材や書籍が購入できるお店や、日本文化を感じることのできる日本庭園や神社もあります。
また、シアトルの街には至るところにカフェがあります。
シアトル発祥の有名なコーヒーチェーンをはじめ、シアトルには常に新しいスタイルのコーヒーを作ろうと情熱を注いでいる多くのバリスタがいます。
語学学校で英語力をつけたら、バリスタアカデミーでプロの技術を学ぶこともできます。
シアトルの物価
世界に名だたる企業が本社を構えるシアトルの物価は、アメリカの他の都市と比べると高めです。住居費は特に高く、上昇傾向にあります。
もともとアメリカは日本と比べて物価は高めですが、シアトルのあるワシントン州の消費税は10%以上とお財布に優しくありません。外食や買い物をすると思わぬ金額になってしまうこともあります。
しかし、ワシントン州には富裕層を除き、個人の所得に対する州税はありません。そのため、シアトルに居住し、お隣のオレゴン州(消費税なし)で買い物をすれば節税になるかもしれません。
シアトル留学の費用
ここでは、シアトルの語学留学の平均的な費用を期間別にまとめてご紹介します。
費用の内訳は、語学学校の英語コースの学費は月-金曜日の半日(午前または午後)のコース料金、滞在料金はホームステイ個室・2食付きの料金になります。
アメリカでは90日以上の留学には学生ビザが必要となり、学生ビザ保持要件には週18時間以上の受講が義務とされていることから、12週以降の受講料金は週18時間以上のコースを基本として算出しています。
表示の円概算額は2021年6月時点の為替レートに基づいた金額です。
なお、シアトルの一部の大学付属の語学学校は大学への入学を希望していることが受講の条件になっている学校もあります。
4週間の場合:
日本円で30-40万円
8週間の場合:
日本円で約60万-70万円
12週間の場合:
日本円で約100万-120万円
24週間の場合:
日本円で約200万-210万円
36週間の場合:
日本円で約300万-310万円
シアトルのおすすめ語学学校
カプラン シアトル校
独自に開発した教材と教授システムにより、効果的に英語力を伸ばすことができます。立地条件も最高でレベルアップ保証のある学校。
提携のコミュニティカレッジからの大学進学コースがおすすめです。
ワシントン大学附属語学学校
留学生も多い名門大学。短期の一般英語プログラムの他に国際ビジネスを学べる長期プログラムもあります。「グローバルコネクションズ」プログラムでは、ワシントン大学の学位取得を目指す学生と一緒に学びます。英語力を向上させ、現在のグローバルな課題をさまざまな視点から学ぶことができます。
このプログラムの3ヶ月の授業料と滞在費は約130万円です。
ELS シアトル校
シアトルのダウンタウン近く、トレンディなキャピトルヒルエリアに位置しています。
ELSの規定レベルを修了すると、提携カレッジや大学への条件付入学が可能になります。
シアトル留学のまとめ
グローバル企業が本社を構えているシアトルは、世界中から意識の高い人材や学生が集まっているため、将来のキャリアを考えたり目標の高い仲間に出会える機会を期待できます。
アメリカのカレッジ以上の留学では条件を満たせば就業体験ができることもあるので、情報をチェックし、シアトルの企業で就労する機会を探るという手もあります。
物価が高いことや冬の雨が多いことが気になる方や、ニューヨークやロサンゼルスのような大きな都市の刺激を求めている方は、別の都市を検討したほうがよいかもしれません。
海と湖と山の豊かな大自然を身近に感じ、様々なアウトドア・スポーツやアクティビティを手軽に楽しむことができることや便利で治安が良いことは、落ち着いて留学生活を送りたい方にとっては最適です。