留学先の滞在オプションとして多くの方が利用するのが「ホームステイ」です。
ホームステイのメリットには、現地の家庭に入ることで、留学先の生活にすぐ馴染むことができることや、費用が低めで食事が付いていること、家庭環境のためにホームシックになりにくい事などが挙げられます。
しかし、ホームステイに不安を持つ方が少なくないことも事実です。
ホームステイでのネガティブな経験は、留学生活全体に影を落とします。
以下では、ホームステイで失敗せずに、留学生活を成功に導くためのいくつかのポイントをご紹介します。
ホームステイを成功させる方法
ホームステイを直接管理している学校を選ぶ
ホームステイを申込む際には、ホームステイへの希望を聞いてくれる学校を選ぶことがポイントです。
ホームステイの家庭を直接手配・管理している学校は、ホームステイ先の家族や家庭環境をよく知っています。
そのため、留学生に合いそうな家庭を紹介してくれます。
通常、ホストファミリーへの希望は、タバコの可否・アレルギーの有無・ペットの可否・子供のいる・いない家庭等を聞かれます。趣味や興味のある事柄についても聞いてくれます。これ以外の特別なリクエスト(例: 楽器を演奏したい)がある場合には、それが可能か申込みの際に問合せしてみると良いです。
出発前までにホームステイ確認書とホストファミリーのプロフィールを送ってくれるので、どんな家族なのかも知ることができます。
なお、ホストファミリー側も受け入れ可能な留学生について、それぞれの家庭の事情に基づいてリクエストを出しています。担当者が、お互いの希望を照らし合わせて紹介するシステムになっています。
余裕を持ってホームステイに申込む
夏休みなど世界中から留学生が集まる時期は、ホームステイも大変混み合います。
出発の直前にホームステイを申し込むと、希望条件に合う(または近い)ホストファミリーが既に予約済みになっている場合があり、希望とは異なるファミリーを紹介されることもあります。
または、登録されたばかりの、学校もよく把握していない新しいファミリーを紹介される場合もあります。
これが原因で、ホームステイ生活が芳しくない結果に終わってしまうこともあります。
それどころか、直前に申し込もうとしても紹介できるホストファミリーが一つも残っていない場合もあります。
クリスマス等のホリデーシーズンの場合も受け入れ可能なファミリーが少ないこともありますので、夏の時期と同様、早めに問合せや申込みをすることをおすすめいたします。
出発前に連絡をとる
ホームステイが決まったら、出発前に日本から簡単な挨拶や自己紹介のメールを送っておくとよいでしょう。
簡単なコミュニケーションでも、相手に自分のことを知ってもらえたり逆に相手のことが分かって、少し緊張が和らいだりと、ホームステイ生活をスムーズに開始することができます。
担当者に相談する
ホームステイ先でトラブルや懸念事項があった場合、すぐにホームステイ担当者に相談してください。
ホームステイ先のネガティブな体験は勉強にも支障をきたします。それが継続的な問題の場合、留学生活全体に影響を及ぼしてしまいます。
たとえそれがコミュニケーション不足や文化的背景による単なる誤解であったとしても、ホームステイ担当者は直ちにホストファミリーに確認を行い、ホームステイのトラブルの原因を調査・解決してくれます。
解決できない場合には、他のホームステイへの移動を手配してくれます。滞在先の質は、良くも悪くも留学生活に多大な影響を及ぼすことが広く認識されていますので、些細なことでも直ぐに担当者に相談できる学校を選ぶようにしましょう。
積極的にコミュニケーションをとる
ホストファミリーは留学生をリスペクトし、家族と同じように接するよう求められています。
留学生も同様にホストファミリーをリスペクトし、家事を手伝うことなども求められます。留学生はゲストではありません。
英語が上手でなくても、可能な限りコミュニケーションを取りましょう。
YesなのかNoなのか意思表示をはっきりすることも大切ですし、挨拶や感謝の言葉を欠かさないこともホームステイ生活を充実させる重要なポイントです。
また、各家庭にはルールがあるのでしっかり守り、わからないことは質問をしましょう。
多くのホストファミリーはフルタイムで働いています。そのために忙しい家庭が多く、また単身の方もいます。
ホームステイの学生とはあまり時間を持てないホストファミリーもいることは事実です。
そのため、ホストファミリーとなるべく多くコミュニケーションを取りたい方は、これについても申込時に希望を伝えるとよいかもしれません。
延長制度を利用する
半年や1年以上の長期間の留学の場合で、同じファミリーを全期間申し込んでしまい、後で失敗した・・と後悔しないために、まずは最初の1〜2ヶ月間等、短い期間だけ申込むのがおすすめです。
実際にホームステイを始めた後にホストファミリーや住環境が気に入れば、延長することも可能です。ただし延長を申請するには期限がありますので、この点については事前に確認をしておきましょう。
もちろん6ヶ月間ホームステイを申し込んでも、途中で契約を解除したり別のホームステイへ移動することは可能です。しかし、その場合は返金や移動日についてのルールがあることを把握してください。
留学でホームステイを成功させる方法のまとめ
世の中には一つとして同じ家庭はありません。ホームステイにも同じことが言えます。
ホームステイ生活を成功させるには、やはりコミュニケーションが最も重要になってきます。
食事が口に合わない場合や苦手な食べ物がある時、部屋の温度が低すぎて寒い時等、自分の希望を伝えたり相談することが必要です。また、学校などで疲れて話をしたくない日も、それを伝えることでファミリーもあなたをリスペクトしそっとしてくれたり、何があったのか聞いてくれることもあるかもしれません。
また、ホームステイのことで相談できる担当者がいるのは、留学生活をする上で大変心強いことです。
是非ホームステイ担当者やファミリーと積極的にコミュニケーションを取って、留学が終わっても「海外の家族」としてずっとファミリーと連絡を取り合えるような素晴らしいホームステイ生活を経験してください。