カナダ第二の都市であるモントリオールはフランス文化の影響を色濃く受け継いでいるため、北米のパリとも例えられています。
モントリオール旧市街は、ヨーロッパの街並みを感じさせる古い石造りの建物や石畳の道が多く、カナダの他の都市とは異なる魅力が溢れています。
今回は、モントリオールでの留学について、その特徴をご紹介します。
話される言語
モントリオールがあるケベック州はフランス語を公用語としており、モントリオール大都市圏に居住する420万人のうち、約6割が家庭でフランス語を話します。
また、交通機関の案内は基本的にフランス語で表示されており、メニュー等もフランス語で表記しているレストランも多いです。
だからといって、フランス語しか通じないというわけではありません。
モントリオールの人々の半分以上が英語・フランス語の両方の言語を話します。そのため、フランス語ができなくても困ることはありません。
モントリオールでは、英語を学ぶこともフランス語を学ぶこともできるのです。
英語のコースとフランス語のコースの両方を提供している語学学校もあるのは、モントリオールならではです。
モントリオールの文化
美食の街として知られるモントリオールには、名物のプーティンやとベーグルだけではなく、様々な国からの移民の文化を反映し、多様性に富んだ食文化があります。ユダヤ人のソウルフードであるスモークミートはその代表格であり、モントリオール名物になっています。
チャイナタウンもありますし、日本の居酒屋も多くあるので、食べ歩きを楽しむこともできます。
また、モントリオールを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のプロアイスホッケーチーム「モントリオール・カナディアンズ」はNHLで最も古いチームです。
アイスホッケーの試合やコンサートの会場となっているベルセンターの前には選手達のモニュメントがあり、アイスホッケーがカナダの国民的スポーツであることがわかります。
モントリオールでは以下のような有名なイベントが開催されています。
- モントリオール世界映画祭
- F1カナダグランプリ
- Just for Laughs(7月の2週間行われるコメディフェスティバル)
- ホッケーチーム「モントリオールカナディアンズ」の本拠地
- Osheaga(夏の野外音楽フェスティバル)
- POP Montreal(秋の音楽祭)
モントリオールの交通
モントリオールの公共交通機関は、東西南北を走る地下鉄4路線68駅と220のバス路線が充実しており、モントリオール交通局(STM)によって運行されています。
モントリオールのバスは市内の移動に便利で、通勤通学の時間帯には2つ連結バスを運行し、より多くの乗客を運んでいます。深夜バスも毎日運行しています。
バスや地下鉄の利用には、OPUS CardというICカードを利用するとチケット購入の手間が省けるのでおすすめです。
マンスリーパス(月間定期券・C$90.50)はバンクーバーやトロント等の大都市に比べ、大変割安になっていますし、地下鉄・バス共通なので非常に便利です(バンクーバーのマンスリーパスはC$181.05、トロントはC$156.00)。
モントリオールの物価
モントリオールはトロントやバンクーバー等の都市に比べ、物価が低めです。
留学生向けのシェアルームやアパートは一ヶ月の家賃が4万‐6万円程度で見つけることができます。
モントリオールの中心部の2ベッドルームアパートの平均家賃が1,750ドルであるのに対し、トロントの平均は$2,275(2021年調べ)であることからも、その差は歴然です。
モントリオール留学では、留学中の滞在費を抑えることができるのが魅力です。
モントリオールの日本人
トロントやバンクーバーと比較して、日本人が少ない環境が特徴です。
モントリオールにいる日本人の数は永住者を含めて2,300名程(2015年調べ)です。
日本人は少ないですが、モントリオールにはマギル大学、モントリオール大学等のカナダの名門大学があり、留学生が集まる学生の街としても知られています。
モントリオールの気候
モントリオールは日本同様に四季がありますが、モントリオール留学を検討する上で、考慮に入れるべき点が冬の気候です。
モントリオールの冬の寒さは大変厳しく、平均気温は-5℃前後です。雪も多く、最低気温が-20℃より低くなる日もあります。
日本のコートや防寒具はモントリオールの冬には不十分なため、カナダで耐寒仕様のものを購入することをおすすめします。
しかし、 屋内は暖房がしっかりと聞いており、半袖でも過ごせるほど暖かです。 またモントリオールは地下街が発達しており、全長33kmもの地下街にホテルやショッピング施設、地下鉄の駅が10駅もつながっています。
そのため、 寒さを感じずにビルからビルへ、または地下鉄駅からビルへと地下を移動することができます。
親子留学
カナダの他の州とは異なり、ケベック州の場合、保護者が語学学校に通学する場合、同伴の子女が現地公立学校へ無料で通うことができます。そのため、モントリオールがあるケベック州では、親子留学も人気です。
また、モントリオールの滞在が18ヶ月を経過すると、政府から毎月こども一人当たり$500の手当も支給されますので、長期親子留学をする方には見逃せないポイントです。
モントリオールのおすすめ語学学校
BLI モントリオール
ILSCモントリオール
CLC Canada
LAB – Languages Across Borders
College Platon – Montreal
モントリオール留学の特徴のまとめ
モントリオールは、カナダにいながらフランス文化を感じ、英語もフランス語も学べる魅力的な都市です。
また、物価も安いので、費用を抑えて留学することが可能です。その上、日本人も少ないので真剣に語学を習得したい方にはおすすめです。
しかし、冬の寒さは大変厳しいですし、物価が低い=賃金も低めであることも事実です。
冬の季節を含む長期の留学を計画する場合や、現地で仕事を探す場合は、このような点も考慮し、慎重に計画を立てることをおすすめします。
上記の料金はお知らせ発信時の情報を元にしています。予めご了承ください。